新型コロナウイルスは転職業界に大きな影響を与えています。
新型コロナウイルスの影響で、未経験からの転職は門を閉ざされつつあり、専門スキルを持った人がより評価される時代が来ようとしています。
✅本記事の内容
- 新型コロナウイルスが転職業界に与える影響
- どういった人が転職活動をすべきか、すべきでないのか
- 転職先はどこが良いのか、ダメなのか
- 転職活動に向けて準備しておくこと
上記の内容で進めていきます。
要所でインターネット上のデータを参考にしながら記事を進めていきます。
ぼく個人の見解が含まれている部分もありますので、少しでもあなたのためになれば幸いです。
早速見ていきましょう。
新型コロナウイルスが転職業界に与えている影響
まず、新型コロナウイルスが転職業界に与えている影響を見ていきましょう。
影響は下記の通りです。
- 求人数が例年より減っている
- リストラ・派遣切りが続出している
- オンライン面談を取り入れる企業が増えている
- 内定取り消しが発生している
それぞれ解説していきます。
①:求人数が例年より減っている
求人数は段々と減ってきています。
「有効求人倍率」とは、求職者1人に対して、何件の求人があるかという、経済指標の1つです。
令和2年に入り、少しずつ減少してきているというのが分かるかと思います。
これはつまり、売り上げが少なくなってしまった企業が人件費に割ける割合が低くなり、新たな採用活動を控える動きに繋がります。
②:リストラ・派遣切りが続出している
企業が人件費を割けないとなったら、まずは派遣社員から切られていく形が取られます。
また、正社員を含む従業員全体のリストラが図られていきます。
下記の記事は、アメリカの民宿大手企業が、新型コロナウイルスの影響で1900人をリストラすると発表した記事です。
また、下記の記事はアメリカの大手メーカー社が、ボーイングの経営難による影響を受け、人件費を25%かっとすると発表した記事です。
»米GE社25%人員削減へ
上記2つの記事からわかることは、例え大企業であっても経営難に陥り、いつリストラされてしまうかも分からないということです。
③:オンライン面談を取り入れる企業が増えている
テレワーク化の推進に伴い、オンライン面談を取り入れる企業が増えてきました。
- オフィスに出社する必要がない
- 時間効率が上がる
など、テレワーク化に対するメリットはたくさん挙げられています。
デメリットとしては、対面で会話するよりもコミュニケーションが円滑に進まない点でしょうか。
「ひざを突き合わせて会話したい」という方はまだまだ多く、例えば営業などでも、オンラインではクロージングまでもって行きづらいデメリットも発生しているようです。
④:内定取り消しが発生している
「内定をもらったのに、取り消しをされた」などの声も挙がっています。
企業からしてみても、新卒のポテンシャルだけで採用することが難しくなっているため、不要な人件費は抱えたくないのは明らかです。
これから先の転職においても、選考途中で中止されるケースも出てくるかもしれません。
新型コロナウイルス後の転職業界に怒る変化
では、これから先の転職業界へは、どのような影響が出るのでしょうか。
具体的には下記の4つが挙げられます。
- 企業は採用に力を入れなくなる
- 転職におけるライバルが増える
- 未経験からの転職は難しくなる
- 第二新卒の転職も難しくなる
それぞれ解説していきます。
①:企業は採用に力を入れなくなる
当然のごとく、企業は採用に力を入れなくなっていきます。
採用をしていく場合は、専門スキルに特化している人材、再現性の高い実績を持っている人材が中心に採用されていくはずです。
企業は「人材の確保」よりも「どうやって事業の売り上げを伸ばしていくか」にフォーカスしていきます。
そういった意味で、事業の売り上げに貢献できない人材を新規で採用していくとはならないため、結果的に有効求人倍率も年々下がっていくはずです。
②:転職におけるライバルが増える
求人倍率が下がれば、当然1人当たりの求人数が減っていくため、ライバルは増えていきます。
これまでに正社員として実績を残してきた方や、専門スキルが優遇されていきます。
実績やスキルのある人は当然条件の良い会社への転職を狙うため、実績やスキルを持っていない方にはブラック企業のような環境しか残されない状況が考えられます。
③:未経験からの転職は難しくなる
また、ライバルが多くなるにつれて、未経験からの転職はかなり厳しくなるはずです。
「企業はどのような人材を求めるか?」を考えれば答えはでてきます。
- Aさん:専門スキルを磨き、転職先の企業での売り上げに貢献する期待が持てる
- Bさん:打ち出せるスキルがなく、採用して売り上げが上がる未来が見えない
上記2人を比べれば、採用されるのはAさんのような人材が中心となっていきます。
企業は人件費を削減していきますから、未経験の人材を雇うメリットは考えにくいです。
④:第二新卒の転職も難しくなる
予想に過ぎないのですが、第二新卒の転職も難しくなっていく可能性があります。
第二新卒とは新卒から3年未満の人材のことで、以前は企業から高い評価をいただく人材でもありました。
上記の画像は、どれだけの企業が第二新卒の獲得に積極的であるかを表したグラフです。
6割以上の企業が獲得に積極的ではありますが、今後の転職市場においては、獲得割合も下がっていく可能性があります。
今転職活動を行うべき人・行うべきでない人
では、今コロナウイルスが転職業界に影響を与える中で、転職をするべき人とするべきでない人の違いは何でしょうか。
下記がそれぞれの特徴です。
✅転職を行うべき人
- 未経験からの転職を考えている人
- 現状の会社に不満を持っている人
- 現在失業している人
✅転職を行うべきでない人
- 今後も働き続けられる見通しがある人
- スキルや実績に不安がある人
それぞれ解説していきます。
行うべき人①:未経験からの転職を考えている人
未経験からの転職を考えている人は、今が最終チャンスだと思っておきましょう。
下記の記事でも、「未経験者が転職できる最後の時期」と表現されていて、今を逃してしまうと、未経験からの転職はこれから何年もあとになってしまうでしょう。
今を逃すと、これから先強いライバルも増えていきますし、行動するなら今です。
行うべき人②:現状の会社に不満を持っている人
「現状の会社がブラック企業」だとか、「ストレスで胃が痛い」など、不満を抱えている方も転職活動を進めていきましょう。
ここに関しては、コロナウイルス関係なく転職するべきだと思っています。
ストレスを抱えながら行きたくない会社に行っても何も残らないですし、コロナの影響がある今を「逆に転職のチャンス」だと思って転職活動を進めましょう。
なお、少し辛い選択になってしまうかもしれませんが、転職先が決まらない中、いきなり会社を辞めることはおすすめしません。
万が一転職活動がうまくいかなかった場合も考え、必ず転職先が決まってからの退職にしてください。
行うべき人③:現在失業している人
現在失業している人は、迷うことなく転職活動を進めてください。
転職活動を進める中で、下記のポイントを意識して進めることをおすすめします。
- これから先も通用するスキルが身につく会社
- 会社に頼らず、個人で稼ぐ力が身につく会社
上記はあくまで転職活動の参考として考えていただければと思います。
具体的にはITやwebの業界なら、副業OKの会社も多く個人で稼ぐスキルを学ぶことができます。
未経験からの転職の門が閉ざされないうちに進めていきましょう。
行うべきでない人①:今後も働き続けられる見通しがある人
今後も同じ会社で働き続けられる見通しがある方は、転職活動は控えたほうが良いでしょう。
例えばコロナの影響で、売り上げが上がっている業界に勤めている方は転職活動をするべきではないです。
行うべきでない人②:スキルや実績に不安がある人
自分のスキルや実績に自信がない方は、転職活動をするべきではないです。
こういった方は、今働いている会社で圧倒的に実績を残すか、専門性の高いスキルを身につけていくべきです。
また、副業を始めて個人で稼ぐ力を身につけていくのもありです。
会社だけに頼らない生き方を実現するためには、個人で稼ぐ力が必須です。
あくまで会社は収入源の一部、という状態を目指していきましょう。
新型コロナウイルスで転職するべき業界とそうでない業界
では、新型コロナウイルスで転職先に選ぶべき業界と、転職先に選ぶべきでない業界を解説します。
例え未経験からの転職で「どうしてもやってみたい」という気持ちがあっても、今後を考えれば思いとどまった方が良いケースもあります。
自分の状況と照らし合わせて読んでみてください。
転職先に選ぶのは難しい業界
難しい業界は下記の通りです。
- 飲食業界
- エンタメ業界
- 観光業界
- 宿泊・ホテル業界
- ブライダル業界
これらの業界は、顕著にコロナウイルスの影響を受けています。
転職先に選ぶべき業界
転職先で選ぶ業界は、以下の通りです。
- IT業界
- web業界
- 人材不足の業界
- コロナで需要が高まっている業界
ITやweb業界は、これから先も伸び続け、専門性の高いスキルを身につけることができます。
コロナで需要が高まっている業界は、例えば宅配サービスなどです。
これからの転職活動を成功させるために意識するべきポイント
これから転職活動を進めていくにあたって、意識するべきポイントは4つあります。
- 求人広告だけでなくホームページもチェックすること
- 転職活動は在職中に進めること
- 迅速に動ける体制を作ること
- 市場価値を高めること
順番に解説していきます。
求人広告だけでなくホームページもチェックすること
企業が、転職エージェントなどへの広告費を削減している可能性があります。
ですから、転職エージェントへの登録は大前提として、自分で企業のホームページを確認してみることが大切です。
転職サイトには求人を出していない企業が、自社のホームページでは募集していることもあるため、自分の可能性を広げるために大切なことです。
転職活動は在職中に進めること
先ほども少し書きましたが、転職活動は在職中に進めましょう。
在職中であれば、万が一活動途中で問題があったとしても、そのまま同じ会社で働くことができます。
変化に対応できるよう迅速に動ける体制を作ること
常に情報のアンテナを張り巡らせることが重要です。
転職における情報だけではなく、これから先どの業界が伸びていくか?など自分なりに考察しましょう。
常にアンテナを張り巡らせている人が、スタートダッシュを切れる人です。
転職市場においても、志望していた企業が突然採用を開始する可能性もあります。
自分の人生の可能性を広げるために、情報収集は常に行うべきです。
市場価値を高めること
最も大切なポイントが、自分の市場価値を高めることです。
市場価値とは、社内の評価ではなく、業界全体から見たあなたの評価のことです。
市場価値を高めるためには、常に自分を客観的に分析していくことが大切です。
業界全体から見たあなたの評価が高まれば、自ずと転職市場での評価も高まり、転職しやすい状況を作ることができます。
転職をするつもりがなくても、市場価値はとても大切なことです。
転職活動で使うべき転職エージェント3社
では、転職活動で使うべき転職エージェントを3社ご紹介します。
今は未経験からの転職が最後のチャンスであるとともに、これから先の転職市場もどうなっていくか分かりません。
これから紹介する3社は、それぞれ独占している求人が違うため、複数登録しておくことで、自分の可能性を広げることができます。
どれも完全無料で使えますので、気になるものから登録しておきましょう。
①:転職のマイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代~30代の転職に強みを持っている転職エージェントです。
求人数が豊富で、非公開求人も取り扱っています。
マイナビの中には、ITや金融などそれぞれの業界に特化した求人が用意されており、確実に登録しておきたいサービスです。
ベンチャーから大手まで扱っているため、転職志望者のニーズに幅広く答えてくれるエージェントです。
②:doda転職エージェント
dodaエージェントサービスは、10万件以上の求人がありながらも、転職者満足度で1位を獲得している転職エージェントです。
非公開求人も多数保有しており、あなたに最適な転職先を紹介してくれます。
サポートも充実しており、履歴書の添削はもちろん、面接前後のフォローを受けることも出来ます。
「絶対に転職成功したい」という気持ちが強い方ほど、登録するべき転職エージェントです。
③:DYM就職
DYM就職は、未経験OK、既卒、第二新卒、フリーターの方など、幅広いサポートを受けられる転職エージェントです。
求人から完全にブラック企業が排除されており、就職率は96%と圧倒的な数字を誇っています。
また、書類選考なしで面接まで進めることができるため、書類選考に不安がある方におすすめです。
章類選考がスキップされることから、最短一週間で入社可能な点も魅力的です。
オンラインでまずは相談だけでもOK
転職エージェントを使うからと言って、必ずしも転職をしなければいけないわけではありません。
- 転職で抱えている悩み
- 何から始めてよいのか分からない
- 実際どのような企業に転職すれば良いのか
など、まずは相談するだけでもOKです。
今は人生の分岐点でもありますから、1人で抱え込まず、プロのサポートを受けることをおすすめします。